メタルクラウド

構造用鋼の機械的性質、用途及び説明

記号 形状 化学成分 熱処理℃ 熱処理状態 機械的性質 用途例
降伏点 引張
強さ		 伸び 絞り 衝撃値 硬さ
(ﾌﾞﾘﾈﾙ)
C Si Mn P S Ni Cr Mo 焼きならし
(焼準)		 焼きなまし
(焼鈍)		 焼入れ 焼戻し MPa MPa ％ ％ J/㎠ HBW
S25C 丸鋼 0.22-0.28 0.15-0.35 0.30-0.60 ≦0.030 ≦0.035 – – – 860-910
空冷		 約850
炉冷		 – – 焼きならし ≧265 ≧440 ≧27 – – 123-183 冷間ヘッダー・ボルト・ピン類で熱処理せずに使用する小物部品軸類、鍛造品などで焼ならしして使用する部品。溶接性を必要とする部品。
焼きなまし – – – – – 121-156
S35C 丸鋼 0.32-0.38 0.15-0.35 0.60-0.90 ≦0.030 ≦0.035 – – – 840-890
空冷		 約830
炉冷		 840-890
水冷		 550-650
急冷		 焼きならし ≧305 ≧510 ≧23 – – 149-207 スプラインシャフト小型歯車などの高周波焼入れ部品。電動機軸、車軸などで焼ならしを施し、また一部高周波焼入れなどして使用する部品。中程度の強度の冷間加工部品。
焼きなまし – – – – – 126-163
焼入れ焼戻し ≧390 ≧570 ≧22 ≧55 ≧98 167-235
S45C 丸鋼 0.42-0.48 0.15-0.35 0.60-0.90 ≦0.030 ≦0.035 – – – 820-870
空冷		 約810
炉冷		 820-870
水冷		 550-650
急冷		 焼きならし ≧345 ≧570 ≧20 – – 167-229 一般小物部品類でずぶ焼入れを行う部品。クランク軸、リアーアクスルシャフトなどずぶ焼入れ後一部高周波焼入れを施す部品。冷間ヘッダーボルト類でずぶ焼入れを行うもの。
焼きなまし – – – – – 137-170
焼入れ焼戻し ≧490 ≧690 ≧17 ≧45 ≧78 201-269
S50C 平鋼 0.47-0.53 0.15-0.35 0.60-0.90 ≦0.030 ≦0.035 – – – 810-860
空冷		 約800
炉冷		 810-860
水冷		 550-650
急冷		 焼きならし ≧365 ≧610 ≧18 – – 179-235
角鋼 焼きなまし – – – – 143-187
焼入れ焼戻し ≧540 ≧740 ≧15 ≧40 ≧69 212-277
S55C 丸鋼 0.52-0.58 0.15-0.35 0.60-0.90 ≦0.030 ≦0.035 – – – 800-850
空冷		 約790
炉冷		 800-850
水冷		 550-650
急冷		 焼きならし ≧390 ≧650 ≧15 – – 183-255 コネクチングロッド・ピン・歯車などずぶ焼入れで高強度を要する部品、トラック車軸など質量効果の大きいずぶ焼入れ部品。
焼きなまし – – – – – 149-192
焼入れ焼戻し ≧590 ≧780 ≧14 ≧35 ≧59 229-285
SCM415 丸鋼 0.13-0.18 0.15-0.35 0.60-0.90 ≦0.030 ≦0.030 ≦0.25 0.90-1.20 0.15-0.25 – – １次：
850-900
油冷
２次：
800-850
油冷		 150-200
空冷		 焼入れ焼戻し – ≧830 ≧16 ≧40 ≧69 235-321 肌焼用：一般用・歯車・ピン・軸類・強度靱性を重視する部品
SCM420 丸鋼 0.18-0.23 0.15-0.35 0.60-0.90 ≦0.030 ≦0.030 ≦0.25 0.90-1.20 0.15-0.25 – – 焼入れ焼戻し – ≧930 ≧14 ≧40 ≧59 262-352 肌焼用：一般用・歯車・軸類・強度被削性を重視する部品。
SCM435 丸鋼 0.15-0.35 0.15-0.35 0.60-0.90 ≦0.030 ≦0.030 ≦0.25 0.90-1.20 0.15-0.30 – – 830-880
油冷		 530-630
急冷		 焼入れ焼戻し ≧785 ≧930 ≧15 ≧50 ≧78 269-331 一般用・軸類・アーム類・歯車・冷間鍛造部品・ボルトなど。
SCM440 丸鋼 0.38-0.43 0.15-0.35 0.60-0.90 ≦0.030 ≦0.030 ≦0.25 0.90-1.20 0.15-0.30 – – 焼入れ焼戻し ≧835 ≧980 ≧12 ≧45 ≧59 285-352 強力部品・クランク軸・ナックルアームなど
SNCM439 丸鋼 0.36-0.43 0.15-0.35 0.60-0.90 ≦0.030 ≦0.030 1.60-2.00 0.60-1.00 0.15-0.30 – – 820-870
油冷		 580-680
急冷		 焼入れ焼戻し ≧885 ≧980 ≧16 ≧45 ≧69 293-352 高強度部品・大型部品・エンジン部品など
S45CⒽ 丸鋼 S45C同数値 820-870
水冷		 550-650
急冷		 焼入れ焼戻し – – – – – 207-248
SCM440Ⓗ 丸鋼 SCM440同数値 830-880
油冷		 530-630
急冷		 焼入れ焼戻し – – – – – 286-319
ページ上部へ戻る